About TNJ ツー・ナイン・ジャパンを知る。

01.主力製品は、薬(錠剤)製造の必需品

ツー・ナイン・ジャパンは、半導体などの製造工程に欠かすことのできない金属金型のメーカーとして、1989年に創業した会社です。培ってきた技術が医薬品(錠剤)の製造工程でも活かせることがわかり、現在では医薬品業界向け金属製品が主力製品になっています。
錠剤の薬は、粉末をギュッと押し固めてつくります。その成形の工程を「打錠(だじょう)」といいます。打錠するときは、杵と臼のような2つの金属で、はさんで押し固めます。
私たちツー・ナイン・ジャパンは、その金属の杵と臼をつくり、さまざまな医薬品メーカーへ納品。他社にはマネのできない高品質な製品をつくり出すことで、その分野で圧倒的なシェアを誇っています。

ツー・ナイン・ジャパンの製品は、さまざまな医薬品メーカーの製造ラインで欠かせない存在になっている。

02.あちこちから太鼓判

薬(錠剤)を打錠してつくる工程では、トラブルがつきものです。たとえば、金属の杵に粉末が付着してしまう。金属の杵がすぐに割れたり欠けたりする。できあがった錠剤に傷が入ってしまう……。製薬メーカーでは、トラブルが起こるたびに製造ラインを止めざるを得ず、大きな損失となってきました。
ツー・ナイン・ジャパンが生み出した技術や製品は、そうした数々のトラブルを解決する画期的なもので、特許技術として認められています。
さらに、2003年に「オスカー認定」(京都市)を受けたのを皮切りに、京都市・京都府・国(経済産業省、文部科学省)などから数々の認定を受けるなど、各方面から高い評価を受けています。

数々の認定と特許技術

  • オスカー認定 TOP処理(京都市)
  • 京都府創造法知事認定(六価クロムフリー)
  • 特許第3999051号打錠成形用の杵およびその表面処理方法
  • 経営革新計画 京都府知事 認定
  • 特許第4278113号打錠成形用杵のリサイクル方法
  • 近畿経済産業局新連携事業計画 認定
  • 知恵の経営 京都府知事 認定
  • 京都エコスタイル製品 認定
  • がんばる中小企業300社 認定(経産省)
  • 元気印中小企業認定制度 認定(京都府)
  • 第6回知恵ビジネスプランコンテスト 認定(京都商工会)
  • 第60回京都府発明等功労者表彰 最優秀賞受賞(京都府)
  • 平成29年度 文部科学大臣表彰科学技術賞 受賞

03.産・官・学でチカラをあわせる

ツー・ナイン・ジャパンでは、官(公的研究機関)や学(大学)との連携にも力を入れています。
その一つが、日本を代表する薬科大学の一つである岐阜薬科大学との共同研究。製剤学研究室との共同で、ツー・ナイン・ジャパンの開発した杵表面処理の解析を行い、日本の製剤研究者が一堂に会するシンポジウムで発表を行うなどの成果を挙げています。
また、京都市産業技術研究所(産技研)とも共同研究に取り組んでいます。産技研は、京都地域のモノづくり企業を総合的に支援する公的な試験研究機関。共同で、ツー・ナイン・ジャパンの打錠成形技術のさらなるイノベーションをめざしています。

04.こだわりの社屋

ツー・ナイン・ジャパンの拠点は現在、3カ所あります。京都市内に「本社」と「智慧夢工房/R&Dセンター」、京都府南丹市園部町に「園部工場/生産技術開発センター」。そのいずれもがユニークな建物で、一般的な本社ビルや工場をイメージして訪れた方は、ちょっと驚くに違いありません。
本社は京景観適合建築物に認定され、「智慧夢工房」は有形文化財として登録されています。そして、園部工場は、緑豊かな環境にある郊外型工場。
いずれも、そこで働く人や訪れる人が気持ちよく過ごせること、そして人と人の良き出会いの場となることを考えて、設計されています。

園部工場/生産技術開発センター(京都府南丹市)
智慧夢工房/R&Dセンター(京都市)

05.工場には最新鋭ロボットがズラリ

もともと、精密な金属加工は、職人の手作業による世界でした。そうした職人の技術が、日本の精巧なものづくりを支えてきたことは確かです。
しかし時代は変わりました。職人の手作業のノウハウを活かしながら、自動化・ロボット化を進め、高品質な製品を効率的に生み出し続けていくこと。
いわば、伝統と先進性を融合させることこそ、新たなモノづくり企業の使命だと考えています。
2021年から稼動を始めたツー・ナイン・ジャパンの園部工場の中には、ロボットがズラリ。いわゆる“3K” や油まみれの手作業”とは無縁の、快適な環境です。そして常に、よりよい生産体制をめざして改善を続けています。

園部工場では最新鋭ロボットが高精度・高品質な製品を生み出す。